青い瞳の「ワー」の最近のブログ記事

色々考えた1ヶ月

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3月11日から昨日現在まで、東日本中心に12000回も地震があったらしい。1日あたり400回の計算になるが、ほとんど揺れているのである。その回数には驚いた。

あんまり驚かなかったのは、原発の事故がレベル7に引き上げられて事である。4基も壊れたのだから・・しかし、放射線の放出量はチエノブイリの1割程度で済んでいる。それはかかわっている人の努力の賜物だと、僕は理解している。

僕の自宅の被災は、テレビの買い替えだけで我慢する事にした。今年もエアコン無しでがんばろう。冷蔵庫も買いだめをせず、毎日買い物に行く。洗濯はいつもの通り夜と早朝に限る。節電であるがいつもと変わらない日常である。

会社もエアコンは最小限で済ます。暑さ寒さになれる体にすると、脱電気生活に慣れるかもしれない。

そもそもスポーツにおいて冷暖房完備の施設は日本くらいであろう。世界は自然そのままで試合をしている。

子供たちは必ずしも電気文明に染まってはいない。むしろ大人のほうが便利さになれてしまっているようだ。汗をかくことは素敵な事だし気持ちが良い。

昨夜の地震はたまたまスクールの時間帯であったので、避難練習にもなった。子供たちは真剣に僕の話を聞いて、実行してくれた。たくましさを感じる。

感じる・・と言えば、もうすぐ大会が頻発する。調整というより登り込み、スタミナ作り、ムーブ洗濯の手順などを説啓したりもするが、ほとんどの生徒が自分流??それも良い事なのかもしれない。

しかし、人間は伸びる時には、伸びるものだ。練習は本当に裏切らない。試練は本当に、乗り越えられる人を選んで神様が与えているような気がした。

今日は、久しぶりに忘れ物が少ない。メガネもあるし、携帯電話もある。マスクも目薬も・・・。

天気も良いし、桜も見事に咲き、北風がすがすがしい・・・

きっと、日本の明日はいい日になる

 

光りを感じる範囲

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光を感じる範囲

ワー君の進歩には著しいものがある。
1っ昨年には、単語・・それも「わ~」「わわ~」といった類の言葉がほとんど度で会ったが、最近はかなりも明瞭な熟語を話す「向井先生・・さようなら」とか「お疲れ様でした、また、来週」とかはっきりと言葉が理解できるようになってきた。それは僕が進化した訳ではない。
行動においても、身障者独特の甘えを叱咤すると、泣き喚いたり、もっと困らせようとして、さらに過激な悪戯をしたりすることも少なくなってきた。
聞分けがよくなったというのか、学習能力が高まったというのか?
障害者教育は専門ではないので、詳しいことはわからないが、確かに進歩している。
身体の持久力は、飛躍的に向上して、5分もクライミングトレッドミルで練習していると、疲れてへたり込んでしまう・・ということは無くなり、1時間近く壁につかまっていることもできるようになってきた。
バランスボールでの、ジャンプ練習は普通に20分をこなす。
骨格を支える筋肉が飛躍的に強くなった。お尻の筋肉もだいぶ丈夫になってきた。
もう少し顎を引いて歩けないか?とか、
足元を見る動作も教えたいが、感覚が優先しているので、頭の位置を確定する運動は苦手なようだ。
並行感覚も、三半規管で制御しているのではなく、光りの方向で並行を感じているようだ。
視覚的な視野もかなり広がってるようだ。相変わらずフラッシング(強い光り)には敏感に反応する。
稲光は最も楽しい自然現象の様でもある。
視覚障害者特有の、ふらふらした歩みではなく、しっかりと地面をつまむ足の指の感覚は相当強くなった様でもある。はだしで登らせた効果が少しずつ現れているようだ。
聴覚も、補聴器からの様々な音を骨伝導で識別できるようになってきたようだ。以前は補聴器がハウリングしていてもお構いなしだったが・・。
この分だと、今年はもう少し複雑な言葉を話したり、理解できるようになりそうで楽しみだ。
ただ、体力がついた分、悪戯も強力になってきたので、お母さんの対応は大変だと思う。
さて、明日は来るかな?
「先生、明けまして、おめでとう」くらいは聞きたいものだ。

君は知らないね・・
君は生まれてきた時、光りさえ見失っていたのかな?
はじめから持っていなかったから、光りを感じたこともなかったんだね。
4歳の時、はじめた光りを知った時・・・驚いたよね。
光りって・・・柔らかくて、暖かくて、明るくて

君は驚いて、掌を翳したね
それは、掴もうとしたの、食べようとしたの、それとも・・打ち落とそうとしたのかな?
その、悪戯っぽい唇の意味を、僕は未だ知らない。

最近は「い・い・ろ。いいロ(黄色)」と言えるようになって来たね
先生は、少しつまらないよ・・
聞分けがよくなって・・。

まだまだ、わがままな、ヘレン・ケラーでいてください
先生は、頑固者のサリバンに変身しますから・・・ね。

君の、限りなく透明な、青い瞳は
これから何を見るのだろうか・・
僕のクライミングをするしぐさを
君は心の視覚で感じているんだね。

そういえば「大ちゃんの手」大きかったね
君は少し、驚いた魚になっていたね。

君の掌も、やがて夢を追う
君の掌に刻まれた「しわ」が
君の人生を語るときまで、

僕を君の先生でいさせてください・・・・。

二つの技術

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先週の練習では、毎分1m80度のセットしたロックンロールを4回くらいに分けて、20m登った。
僅かな光りだけが、彼の判断力の手がかりではない。
すげての感覚を研ぎ澄まして、また、7mの壁に取り付けられた、手がかり(ホール)の位置と、形状を大まかに記憶したような形跡があった。
まだ、恐る恐るの動作であることは否めなかっが・・。

昨日は、登る気が無いのか、バランス運動の反復に終始し、30分くらいボールの上を飛び跳ねていた。
背中に軽い汗をかいている、体温も1度くらい上昇しているようだ。
歩くことや、はしご登り、マット度でのレスリングなどにも、興味ないようで「今日はこれでおしまいかな」と思いながら、ロックンロールに無理やりつれてゆくと・・途中から自分で、進んで歩き出した。
「おお・・」少しはやる気ありかな?
時間が押し迫っている野で、角度を82度、速度は毎分1mにセットして、スイッチを入れると、自発的に壁に乗り込む・・。

フアンそうな顔ではなく、どこか悪戯っぽく笑っているようだ。やる気を感じた。

ま、10分程度かな・・という予想をはるかに超えて、40分、ほぼ連続で登り続けた。
壁の角度がいつもよりきつい事は、瞬間にサッチしたのか、盛んに角度を優しくしたがるが、お構いなしに、運動させていると、楽しくなったのか「わわ・・」「わわ」を繰り返す。
伴奏者のKさんの乗せ方がうまかったのか。笑顔が絶えない。
背中にかなりの汗を感じる・・汗をかけるほど運動できるようになってきた。
視覚障害の典型なのか、ハイステップという技を自分で、掴み取った。
さらに昨日は、手の握り変え(マッチ)とう動作を、自分で考え付いて、楽しいのか、盛んに試していた。

彼には、無限の「ひらめき」を感じる、すなわち適応性無意識である。

科学的な根拠を言葉で伝えられない歯がゆさも、彼には通用しない。

通用しないどころか、体幹部の移動、バランスが制御されるにつれて、恐ろしいほど身体能力は進化している「そろそろ、30分くらいは歩けると思います」

いつも、歩き始めると、数10mでへたり込む・・。
もうそんなことも無いかもしれない。運動する喜びを、彼は確実に認識し始めている。
最初の1歩は、何故の発見であった、
次のステップは危険の認知である。
彼は、レベル3の冒険へのステップを確実に歩み始めている。
我々には持ち得ない、すばらしい感覚とひらめきが、彼を確実に進化させているのを感じた。
さあ、来週は、6mの壁に挑戦だ。

準備はいいね「ワー君」

先月まで、1.5mしか移動できなかったのに、今日の練習では、なんと20mをこなせるようになった。

バランスボールもつま先できちんと押せるようになってきたので、身体能力は昨年9月から比べると飛躍的に進化してきた。練習中に「向井先生・・」と言葉もはっきりいえるようになってきたし、それ以外にもいろんな言葉をしゃべれるようになってきた。

であった頃は「わわ・・」「わわわ!」「わ~わ」など、母音のAに近い言葉の抑揚と、連続。

「ワオ」は青で「わか」が赤「わナナ(ばなな)」が黄色など限られた言葉しか発しなかったが・・

バランスボールを補助なしで、飛び跳ねるようになって、アキレス腱の発達とバランスの制御運動に一定の効果を感じていた矢先だった。

「ロックンロールで登ろう」と何度声をかけても「抱っこ」と甘えて声て抱きついてくるだけだったのに。

疲れているはずなのに、呼吸が乱れていないのが不思議だったが・・

練習の終わりに何とか、ロックンロールに触らせたら・・今までとは違い、足の運びに力を感じた。

恐る恐るスイッチをいれると、普通に上り始める。足運びに自信がついたのか、しっかりとした足運びと、指先がしっかりとホールドを掴んでいる。

これは・・と、思っているうちに、上へ上へと手足が伸びる・・5m・・10m・・そして15mと、10分以上も移動し続けるではないか。驚きで声もでない。

ワー君、今度はオートビレイで、一人上りだよ・・。

楽しそうな笑顔で最後まで運動し続けるワー君は、引く力も押す力も、かなり均等に培われてきた。

僅かな光りを感じながら・・まるで夏の日に見る、ひまわりの大輪のような笑顔が、今日の最大の収穫だったのかもしれない。無限の可能性を彼には感じる。

シーは「自閉症である。集中力は人間の領域を超えている。
言葉の理解力、行動の不可思議さ?など、クライミングというスポーツには関係ない。
現に、目の見えない子供が練習しているのだから・・。
彼女は無心に岩を掴み、よじ登る。目つきは、豹のように鋭い・・。

「シーチャン、大会に出てみないか!!君には才能があるよ。岩を見つめる瞳が素敵だ」
彼女は言った
「私は上りたい、そしてコンペに出てみたい」
「父は言った
「どこのスポーツクラブに行っても、掛け合ってくれませんでした。自閉症では、大会は無理です・・と」
僕はそうは考えない。たとえ言葉が通じなくても、感覚で伝わるものがあるのなら、スポーツには国境も障壁もない・・そう考えている。
シーは、スイッチが入ると、すばらしい集中力を発揮する。まるで太陽電池搭載の宇宙船のようだ。
微妙な感覚でスイッチを切ってあげないと、まるでおもちゃの人形に様に、へたり込む。
しかし、向上心はクラス最強と言ってもいい。

「6月18日に加須で大会があるんだ、デビューしてみるかい」
そういうと、彼女の目は、何時にも増して女豹のごとく「キラリ」と輝いた。
いい目をしている、アスリートの目だ。
そんな君が、大衆の前でクライミングを披露する日が待ちどおしい。
僕も、君の父も、そして、家族も同じだと思う。

シー、ガンバだよ!!

まるで光りを感じて

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おっかなびっくりジムを歩いていた「ワー君は」すっかりジムの状況を飲み込んだみたいです。
走る・・というまでにはいきませんが、かなり自由に一人で歩き回ります。

バランスボールに二って、ジャンプすることが楽しいみたいで、20分くらい、僕に支えられながら、ぴょンぴょンとんでいます。「楽しい」と言えるようになってきました。昨年までは「わわ」「わわわ。。」とか単音の集合のような言葉が主で、言葉を交わすというより、音声の抑揚と、唇や顔の表情や,目の輝き具合で会話していたような気がします。

「こんにちわ」「さようなら」「また、来週」とか、言葉のボキャブラリーも広がってきました。

少し残念なのは、もともと狭い視界がさらに少し狭まったような気がします。

3年前、だめもとで、網膜移植を試みたようですが、僅かな光りを、かなり感じているようですが、直径65センチのバランスボールが動くことに反応する距離が3mいないくらい担ってしまったようです。

しかし、いずれにしても私たち健常者の認識であって、ワー君自信がどのように視界で捉えているのかは不明です。

笑うことが多くなりました・・と言うか、ジムにいるときはほとんど笑顔で、遊んでいます。

今週は20分くらい、ロックンロールにつかまっていました。
3mのはしごの上り下りも、かなりうまくなってきました。
バランスボードに補助無しで立てるようになって来ました。

出会った頃のワー君とは大違いです。光るものにめがけて、何でも、投げつける・・と言った行動もなくなりました。

自分の体での運動が楽しくなったようです。

そして、不思議なことに僕がクライミングすると、後ろに座ってじっと見ているのです。

確かに、見ていると言う視線を感じます。

足の指もずいぶん動くようになって来ました。掴むという動作ができつつあります。ジャンプできるようになったのも、そのせいだと思います。

1m前後の縦移動がコンスタントに出来るようになって来ましたので、今年の秋くらいには、6mの壁をオートビレイで、登れるようになりそうな気配を感じます。

いったい、どのような感覚器官で、岩の位置を探り、バランスを保ちながら、壁を移動するのか、僕にはまったく理解できませんが、確実に岩を登る運動を、体で覚えてきています。

視覚、聴覚障害があることさえ、岩を登るワー君には無縁なものに思えてしまいます。

私たちも、もっとワー君のような感覚を磨いて、心の視界で、世界を覗いてみたいものです。

彼の心には「文化」の根が培われているような・・そんな気がする、今日この頃です。

Kさんと戯れるワー君

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クライミングが出来るようになるのに、何年かかるのかな?って思っていたけれど・・ついに一人で移動できるようになりました。驚きです。

目が見えない・音が聞こえない・・そんなことはまったく意に解さないような笑顔で「わわ・・」「わわ・・」と小さくうなずくような声で楽しんでいるようでした。

彼の指先からは、不思議な感覚が発せられているような感じを受けます。

僅か1.5mのクライミング。されど1.5mのクライミングでした。
言葉では表せない感動が、僕たちの全身を包みました。それはワー君も同じだったようです。
最近は、バランスボード、バランスボールにも、腕の力を抜いて立てたり、飛び跳ねたり出来るようになってきました。

ロックに来てから、僅か半年・・彼の成長は正に驚異的としか形容できません。

プロローグ

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子供がクライミングをしたいようなのですが・・・と、
電話が入った

「大丈夫ですよ・・」といっては見たが
「実は、7歳の男の子なのですが、全盲、難聴・・で生まれてきました・・できれば・・・」

衝撃的な言葉であった

「ためしに、つれてきてください・・・」

そうは言ったものの・・ヘレン・ケラーの家庭教師サリバンではあるまいし、3重苦の子供に、しかもクライミングを教えることなんて・・・

しかし、物語は進んでゆく・・。ワー君

楽しいと「ワー」という
疲れると「抱っこ」という

基本的に僕が理解している彼の言葉は、この2語

しかし、いつもめげそうになる気持ちを、ワー君が逆に支えてくれるのです・・

そんな少年が、クライミングに挑戦しています。
彼の勇気には、驚かされます。バランスボールやバランスボードにも乗れるようになってきました。
私は、彼の成長を少しずつ、ここに刻み込んで行こうと思います。

この物語は、僕とワー君の・・そして、それを取り巻くロックの仲間との交流のお話です・・・。



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