「ひまわり」の次は「カーネーションか?芸がないタイトルだな」と思いながらテレビがついているから、その後の番組の時間待ち・・みたいな感じで、最初は見る気もなく見ていたのだが、毎日の展開や俳優人の巧みな演技にすっかりはまってしまって今日に至っている。多い日は、1日に3回見るのだが、今日の台詞「人生とか人の道とか言うものは、外れても、踏みとどまっても人の道」とは、名言である。心や感情の求めるがままにつかめる幸せもあるが、つかみ得ない幸せもある。それは世界を目指しても到達できないことがあった自分の人生をある意味では写す鏡のような言葉でもあった。
若い頃の野心のために、多くの物をすて、大切なものを傷付けてしまった人生を振り返ると、夢とか恋愛にかかわらず。自らの意思による選択が重要ということであろう。
ドラマでは「女が好きです」と男に告白すると言うことは尋常ではないぞ・・と近藤正臣演じる組合長がの言葉や演技は、素敵に渋い。『わしも、もうすぐ還暦じゃ、全うに生きてきたが、人の道を外れたことは・・・ない・・ことはない」と歯切れの悪い台詞を、いかにも身に付いたように語る、言葉の演技量もなかなかの円熟実と重厚さを感じる。
そういえば、昨日の深夜にサイクルショップ『トレイルラバー」の渡辺さんに電話をしたら、まだまだ仕事をしていた。僕も11時過ぎま会社で雑用をしていたのだが・・・「今からおいでよ」というので、遠慮なく尋ねてゆくと、見覚えのない後姿の初老の老人が立っていた。真っ白な頭で、頭頂部はしっかりと光輝いていた。元同僚の年老いた姿に、他人を感じたが「向井さんだって、おんなじとしだよ」といわれたが、僕の頭は黒黒でふさふさ、もみ上げには少し白髪はあるが、相当年上の渡辺さんに見えたのだ。
「なに、またロードやるの、昔から走っていたからね」と暖かいお言葉をいただいた.「相変わらず、仕入れが多いね、昔だったら、仕入れすぎだ」としかっていたかも知れないが』と言うと「昔みたいに、しかられてみたい」と意外な言葉が返ってきた。話がいろいろ進んで・・そういえば昔、僕にフレームを供給してくれていたS社の課長が今はフオーカス、ボッテッチア、コラテックなどを扱う会社の営業部長になっていると聞いた「懐かしがると思うから、また、ロードに乗るって電話してあげたら、喜ぶよ」と渡辺さんい言われたので、下心ありで、電話してみようと考えている(笑)今回のバイク購入はリハビリなので、僕がそれらの自転車を乗ったところで何の販促活動にもならないと思うが・・・。
僕の人生も「もうロードバイクは乗らない」と10年前に靴を脱いだのに、またはじめるのだ。
信念とは「貫いても、まげても信念」と僕の頭の中では、そんな言葉が響いている。まさにコロンビア大学行動心理学者シーナ・アイエンカーの「選択の科学」がカーネーションには存在する。作り上げられた小説より、よりドキュメントに近いものほど真の小説なのかもしれない。誰かが直木賞、芥川賞の選考委員をやめる背景に「自分の人生を反映できない小説はくだらない」とは、名言なのかもしれない。確かに小説家の登竜門である地位は崩壊しているのかもしれない・・と思った。