ロッククラフトでは最近リードクライミングをするお客さんが増えている。大変良い事であるが様々な安全に対する認識や注意事項があることも考える必要性があると強く感じるようになってきたので、すこしロープクライミングについて考えてみる事にした。
一般的に、公的機関における検定は、室内壁におけるクライミングにおいてのロープワークが必要最低限のレベルにあるのか否かをその検定内容としている。その検定内容はスポーツとしてのクライミングにおける技術習熟度の安全基準を見たいしているかにおいての認定であり、その延長線上には自然の岩場におけるロープワークや安全確保技術の習得は、その目的として成立していない。
ロッククラフトにおいても、リード壁使用に当たり、安全確保技術の習得と指導や検定なども行っているが、一定の安全基準を超えたロープワーク、クライミングワーク技術を習得されたお客さんは数が非常に少ないといえる。外岩の(自称)熟練者や公的機関のクライミングウオール使用許可証を持っているお客さんは最低限の技術が習得できている場合がほとんどで、自動車の免許にたとえるなら、仮免許を取得したに過ぎないレベルの技術である事も考えなくてはならない現状でもある。
主に公的機関が運営するクライミング壁の使用認定には18項目の検定内容があるが、利用者は、あくまで最低限の検定項目である事を認識する必要がある、と私は考える。
この検定では、ロープを使用してクライミングする場合の壁やアンカー(支点)、あるいはクイックドローやロープ、クライミングベルトや安全確保器具などは全て安全基準をクリアしている・・という前提で行われるが、自然壁ではそれらが自然災害や岩の劣化、用具の経年劣化などは問題視されては居ない。
昨年、ヨーロッパでは「間違った八の字結びにおける、ロープの結び目はほどける」という事故が起き議論を呼んでいる。確かにここでも偽八の字結びを発見して事があるが、そういう時にかぎって、末端処理をしていなかった現実には驚きを禁じえなかった。
また、カラビナのゲートが僅か10㌔の重量物が1m弱落下したにもかかわらず、急激なロープへの負荷により、土と側に開いて抜ける・・という事故を目撃した時はさすがに驚きを感じた。以下がそのカラビナである
実際に自分が外岩で経験した現実としては僅か40mのダブルロープでの懸垂下降中に下降器具がロープとの摩擦で金属部分が半分に磨り減ってしまった経験があり、天候やロープに付いた付着物への配慮も重要な観点であると考える。
ロワーダウンできる程度の高度までのクライミングなら良いのだが、40m数ピッチのクライミング中に下降器具を落としてしまい、懸垂下降ができなかったクライマーを救助した経験もあった。器具を落とさないセットの仕方も重要な技術であると考える。
安全とは、クライミング中における、どのような状態でも危険が想定でき、その危険な状態をバックアップできる・・という技術の習得があってこそなしうる事である。
そのような技術の習得は、たった1回の技術認定において、到底習得できる技ではないことをクライマーはもっと認識すべきだと考える。
ロープクライミング技術はインドアにおいて、おおむね2種ある。トップロープとリードクライミング技術であるが、安全確保の基本は、クライマーにテンション(静止負荷)を懸けないで安全を推し量る記述である事も認識していただきたい。
楽しむためにクライマーの皆さんは、安全を推し量る認識の、重要性を様々な角度から意識し想定し練習を意積み重ねた上に成立する技術である事を、あらためて考えていただきたい・・とおもった


